バッテリー液が空っぽでも復活するの?補充方法や注意点を徹底解説

バッテリー液はバッテリーの中に入ってる液体のことでこのバッテリー液が空っぽになっていたり不足していると車やバイク、トラックなどに電力を供給することができなくなります。

車はヘッドライトやカーナビなど様々な部品に電力が必要で、エンジンを始動する際も電力を使うので、そもそも電力を供給することができないと車はエンジンがかりませんので走ることができなくなってしまいます。

日常生活で必要不可欠な自動車が走れないとなると早急に復活させたいですよね。

今回はそんなバッテリー液が空っぽになったり不足していた際に復活させる補充方法や注意点などを詳しく解説していきます。

 

バッテリー液の補充方法

ここでは実際にバッテリー液の補充方法をご紹介していくんですが

  • 必要なもの
  • 作業前の確認ポイント
  • 実際の作業方法
  • 補充の際の注意点

この4つに分けて紹介していきます。

 

必要なもの

バッテリー液の補充には必要な物、身の安全を守るものが数点あります。

バッテリーの補充液は、蒸留水または薄めた硫酸になるんですが、バッテリーにもともと入っているバッテリー液は硫酸という皮膚や目に入ってしまうととても危険な液体ですので、安全第一で作業を行うようにしてください。

 

 バッテリー液

バッテリー液は蒸留水や蒸留水で薄めた硫酸になります。

カー用品店やネットで100円~500円以内で購入することが可能です。

 手袋

これはバッテリー液が蒸留水や蒸留水で薄めた硫酸ということから皮膚への付着を防ぐために必ず使用してください。

 ゴーグル

こちらもバッテリー液が飛び散って目に入ってしまったら最悪の場合、失明する恐れがありますので必ず着用するようにしてください。

 コイン・ペンチ

バッテリー液を注入するための蓋はネジ式になっており、コインを引っ掛けて回して開けるタイプものとペンチなどで爪を掴んで開けるタイプものがあります。

自分の車のバッテリーがどのタイプか、確認して用意してください。

 

作業前の確認ポイント

実際にバッテリー液を補充する前に必ず確認して欲しいポイントがあります。

 エンジンを切ってから時間を置く

エンジンルームはかなり高温で火傷をする恐れがあるので、エンジンを切ってからある程度の時間を空けてから作業を開始してください。

 キーがオフ状態か

エンジンが止まっていてもキーがオンの状態ですと電気系統が生きている状態なので、その状態でエンジンルームの中で作業するとショートする恐れがありますのでエンジンを切る際についでにしっかりとキーを「オフ」にするようにしてください。

 

バッテリー液補充の作業方法

①基本知識

バッテリー液の容器には液の下限を表す表記の線と上限を表す表記の線があります。

LOWER LEVEL(ロウワーレベル)→液の下限を表す表記
UPPER LEVEL(アッパーレベル)→液の上限を表す表記

この2つの線の間に液が残っていないといけません。

 

②バッテリー上部のフタを開ける

バッテリーに液を補充する場合、バッテリー上部の6つのフタを開ける必要があります。

このフタの構造はネジのような作りになっており、コインで回せられる溝があるので、その溝にコインを引っ掛けて反時計回りに回せば緩めることが可能です。

 

③均等にバッテリー液を補充する

フタを外し6つある穴のアッパーレベル近くまで、均等になるように液を補充してください。

基本知識のところでもお伝えしましたが補充する際は、アッパーレベルの線を超えないように補充してくださいね。

補充が終わったら最後にフタをまたコインで時計回りに締めていけば完了です。

 

バッテリー液が空っぽになる理由

そもそもなぜバッテリー液が空っぽになるのか?

その理由は自然的に発生するものと物理的に発生するものがあります。

 

エンジンの熱での蒸発

エンジンの熱によって周辺の空気が高温になり、その影響を受けるとバッテリー液も少しずつ蒸発してしまいます。

現在の車の多くはバッテリーをエンジンルーム内に設置していること多いため、エンジンの熱で自然的に蒸発して少なくなってしまいます。

 

水素と酸素に分かれる電気分解

バッテリー液の電気分解とは、水素と酸素を分解して気体にすることで、これは電池に蓄えられたエネルギー量が多くなると起こりやすくなる現象です。

車はオルタネーターという部品が電力を作り出しており、そのオルタネーターが作り出す電力はエンジンが動いている限り止まりません。

そのため、エンジンがかかっている時間が長いほど、バッテリーは電気分解による過充電になりやすくなります。

過充電はバッテリーの使用年数が長いほど発生しやすくなりますので、特に古いバッテリーの場合は、慎重に点検することが大切です。

上記の「自然蒸発」と「電気分解」は、どちらも急激な減少は起きません。そのため、バッテリーの減りが早いと感じたときは、フタや極板の接続部などで液漏れしている可能性があります。

液漏れのおもな原因は、転倒と整備不良の2つです。液漏れしたバッテリーは継続使用できないケースが大半なので、速やかに交換しましょう。

 

単純に液漏れかも

先程説明した「エンジンの熱による蒸発」と「電気分解」は、どちらもすぐバッテリー液が少なくなることはなく、少しづつ減少していきます。

そのため、バッテリーの減りが「明らかに早いな」と感じたときは、バッテリーのフタや接続部などで液漏れしている可能性が高いので一度バッテリーをじっくりと点検してみるのがおすすめです。

バッテリー液の急激な減りの原因が液漏れの場合、そのバッテリーは使用できないことがほとんどなのでバッテリーの交換をしてください。

 

バッテリー液が空っぽだと危険

バッテリー液が少なすぎると普段バッテリー液に浸っている金属部分が露出してしまってバッテリーの劣化を急速に早める原因になります。

また、バッテリー液が減っている状態では、水素の発生量が多くなってしまい、バッテリーから発生した水素がエンジンルームに充満すると最悪の場合、引火して水素爆発がおこって、車両火災になってしまう恐れがあります。

 

バッテリー液の補充ができない物もある

最近だとバッテリー液の補充ができないバッテリーもあります。

見分け方は簡単でバッテリー上部の6つの穴が無いのと横のアッパーロウなどの線もありませんので見ただけで分かります。

バッテリー液の補充ができないバッテリーがある理由は明確でバッテリーの点検をなくすことが挙げられますし、バッテリーの点検をする方が少ないことも要因の一つだと思います。

バッテリー液の補充ができないバッテリーが車に載っていたら即、交換です。

 

バッテリー液が空っぽでも復活するの?まとめ

バッテリー液の補充方法から注意点、危険性などを紹介してきました。

車両を快適に乗るためにもこまめな点検が必須で、バッテリー液を補充する際も細心の注意を払って作業を行ってくださいね。

バッテリー液の補充をしても復活しなかったり、改善の効果がない場合はバッテリーが劣化して弱くなっている可能性がありますのでバッテリーの交換をオススメします。

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