箱根駅伝の給水ボトル赤と青の違いは?中身は何が入っているのか調査

マラソン

箱根駅伝では給水をおこなっているランナーの姿も見られます。

給水用のボトルには赤いものと青いものがありますが、なぜでしょうか?

中身には何が入っているのか、箱根駅伝での給水ポイントはどこにあるのか、ふしぎに思ったので箱根駅伝の給水用の赤と青のボトルの中身や給水時のルールについて調査しました。

 

箱根駅伝の給水での赤と青のペットボトルの中身とは?

結論から書くと、赤いペットボトルには水が入っており、青いペットボトルにはスポーツドリンクが入っています。

水とスポーツドリンクは見た目が似ているので、赤と青のテープで見分けがつくようにされているのです。

箱根駅伝には2022年現在、「主催者が用意する水・スポーツドリンクを使用すること」という決まりがあります。

また給水員からランナーに水とスポーツドリンク両方をいちどに渡しても、片方だけを渡してもどちらでもいいという決まりになっています。

ちなみに給水用の水やスポーツドリンクは日本体育大学の給水員が管理し、各大学の給水員が日本体育大学の給水員から水やスポーツドリンクを受け取ってランナーに給水するという仕組みになっています。

 

給水の赤と青のボトルはいつから2種類になった?

箱根駅伝の給水のボトルが2種類になったのは、2016年の第92回大会からです。

箱根駅伝での給水自体は1997年の第73回大会から始まりました。

日本の駅伝ではそれまで給水は助力行為に当たるとして禁止されていましたが、第72回大会で2チームが途中棄権したことをきっかけに給水が導入されました。

しかし、2015年の第91回大会までは給水で認められていたのは水のみでした。

2016年の第92回大会からスポーツドリンクも加わり、ボトルが赤と青の2種類になったのです。

 

箱根駅伝の給水時のルールは?

箱根駅伝の給水時のルールには以下のようなものがあります。

・1区と6区は給水なし
・給水ポイントは区間内に2か所
・給水は給水員による定点給水のみ認められる

1区と6区は給水なし

箱根駅伝では1区と6区では給水がありません。

1区で給水がない理由は、スタート地点でランナーが集まって走っており給水員も加わると接触や転倒の危険があるためです。

また6区でも給水がない理由は、復路のスタート地点で1区と同じように接触や転倒の危険があるのと、早朝で気温が低く山を下るコースなので給水員が並走することにも危険があるからです。

そのため箱根駅伝では1区と6区では給水がないのです。

給水ポイントは区間内に2か所

1区と6区以外の区間ではそれぞれ2か所の給水ポイントがあります。

5区は7.1km地点と15.8km地点、9区は10km地点と14.4km地点、その他の各区間では10km地点と15km地点に給水ポイントがあります。

各区間のくわしい給水ポイントはつぎの通りです。

  • 1区 → なし
  • 2区 → 浜松町交差点(10km地点)、市児童公園入口交差点(15km地点)
  • 3区 → 辻堂石材店前(10km地点)、サザンビーチ交差点(15km地点)
  • 4区 → 町屋バス停前(10km地点)、連歌橋交差点(15km地点)
  • 5区 → 大平台駅前(7.1km地点)、箱根ドールハウス美術館前(15.8km地点)
  • 6区 → なし
  • 7区 → 前川バス停前(10km地点)、槇ノ木交差点(15km地点)
  • 8区 → 常盤町交差点(10km地点)、南仲通交差点(15km地点)
  • 9区 → 東伸橋交差点(10km地点)、横浜駅東口WC前(14.4km地点)
  • 10区 → 南大井歩道橋(10km地点)、泉岳寺交差点(15km地点)

ちなみに給水員から選手へボトルを手渡しするために並走できる距離は50m以内と決められています。

給水は給水員による定点給水のみ認められる

ランナーに給水できるのは、同じチームの部員もしくはチームが許可した大学関係者で構成される給水員のみとなっています。

そしてたとえランナーが脱水症状を起こしていても、上記の給水ポイント以外の場所で給水をおこなうと失格となってしまいます。

実は2014年の第90回大会までは監督が任意で2回までランナーに直接給水をおこなうことが認められていました。

チームの監督はランナーのすぐ後ろを走る運営管理車に乗っており、マイクでランナーに指示を出しているのですが、必要に応じて車を停め監督みずからランナーに給水をおこなうことができたのです。

しかし2015年の第91回からルールが変わり、監督による給水が禁止されました。

理由は、給水のために車を停める場所によっては道路交通法に反すると神奈川県警から通達があったためです。

そのような理由から監督による任意的な給水は禁止され、給水員による定点給水のみ認められることになったのです。

 

箱根駅伝の給水ボトル赤と青の違いは?のまとめ

箱根駅伝の給水用の赤と青のボトルの中身やその他の給水時のルールについて書いていきました。

赤のボトルには水、青のボトルにはスポーツドリンクが入っていて、決まった場所で決まった人しか給水ができないという厳しいルールがあることも知ることができました。

給水のときにはランナーと給水員がひと言を交わす場面も見られるので、注目したいですね!

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