豆まきの時は落花生をまく?宮崎県以外でも大豆以外を使用するのか

節分

「宮崎県では節分の豆まきの際に落花生を撒くの?」と驚いた人もいると思います。

宮崎県では節分に大豆ではなく落花生を撒きます。

今回はなぜ落花生なのか、宮崎県以外で落花生を撒く都道府県、大豆を撒く都道府県、豆まきの正式なルールなどを紹介します。

 

なぜ宮崎は豆まきの時大豆ではなく落花生なのか?

宮崎県は、落花生の収穫量ランキングで10位に入っています。

落花生の収穫量ランキング

順位 都道府県名
1位 千葉県
2位 茨城県
3位 神奈川県
4位 栃木県
5位 鹿児島県
6位 宮崎県
7位 山梨県
8位 群馬県
9位 長崎県
10位 埼玉県

宮崎県の他にも鹿児島県も落花生を撒いています。

しかし1位の千葉県では落花生ではなく、大豆を撒くらしいので、生産地上位だからとは言い切れません。

宮崎県では地元の落花生愛がとても強く、販売に力を入れており、またマスメディアでも「宮崎県は節分の日に落花生を撒く」と大きく取り上げていることから、節分は地元の落花生をアピールするチャンスですね。

また、宮崎県は焼酎の出荷量が全国1位ということもあり、おつまみとして落花生を食べているから節分の日も食べるともいえそうです!

 

宮崎県が豆まきで落花生をまく理由

落花生をまく理由は以下のことが考えられます。

雪の上でも見つけやすい

落花生を撒いている地域を見ると、東北地方が殆どです。

雪の多い東北地方では大豆を撒いてしまうと後片付けが大変で、雪の上でも見つけやすいという理由から落花生を撒くようになりました。

食べるときに安心

床に落ちたものを食べることに抵抗がある人は多いと思います。

落花生は殻を向けば綺麗な中身を安心して食べられるのでおすすめです。

脂質を摂取する

寒い地域では体温を維持するために、脂質を積極的に摂取します。

脂質は栄養素の中で最大のエネルギー源です。

落花生と大豆の脂質を比べると大豆は19.7g、落花生が47.5gであり、落花生は大豆の倍以上の脂質を含んでいるということです。

宮崎県以外の落花生をまく県を紹介

宮崎県以外にも落花生を撒く都道府県は・・・
北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、長野県、鹿児島県です。

主に、東北地方ですね。

東北地方で落花生を撒く理由としては、「雪の上でも見つけやすい」「脂質を摂取する」が挙げられます。

鹿児島県と宮崎県は落花生の生産が盛んなため、古くからの習慣で節分の日には落花生を撒くのが有力です。

また宮崎県の県民性を調べると「面倒な事を嫌う」傾向があり、大豆を撒いたときに片付けが面倒にならないように、落花生を撒くかもしれませんね。

 

落花生でなく大豆をまく地域は?

「北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、長野県、鹿児島県、宮崎県」以外の都道府県は大豆を撒きます。

鬼(魔物)を追い払うため、大豆を炒る時の音で鬼を脅すためが大豆を使う理由です。

邪気を払った豆は「福豆」といわれており、福を年の数だけ食べることで「健康に過ごせるように」という意味が込められています。

また、正式な豆まきのルールは以下をご覧ください。

①福豆の準備

 福豆とは炒った豆を桝に入れて神棚にお供えしたものです。

 正式にはこの福豆を使います。

 これを日暮れまでに準備しましょう。

②「鰯柊(いわしひいらぎ)」の準備

 鬼が入るのを防ぐため、「柊の小枝に鰯の頭をさしたもの」を玄関に飾ります。

 鬼は鰯と柊のにおいを苦手としているそうです。

 販売されているもの、手作りのものどちらでも構いません。

③豆まき開始

 午後8時~10時頃撒き始めます。

 玄関、ベランダ、窓などすべての戸を開け放しましょう。

 豆を撒くのは、家長、年男、年女、厄年の人が該当するそうです。

 ですが家族全員で撒いても問題ありません。

④年の数だけ「福豆」を食べる

 年の数+1ともいわれています。

 

豆まきの時は落花生をまく?宮崎県以外でも大豆以外を使用するのかまとめ

豆まきの時に大豆を使用する県、落花生を使用する県と分かれているとは驚きました。

落花生を使う地域は片付け、脂質などの理由、古くからの習慣、落花生に対する愛着など様々なものが組み合わさって今があるのは感慨深いですね。

正式な豆まきのルールも紹介しましたが、無理せずに家族で豆まき、食事を楽しめればいいと思います。

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