「めざしの元はイワシ、代えてもいいでしょ?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
節分の日に柊の枝に刺したイワシの頭を玄関などに飾る柊鰯(ひいらぎいわし)があります。
イワシをめざしに代用していいのか気になりますね。
今回は節分の魚はめざしでもいいのか、なぜ飾るようになったのか、柊鰯(ひいらぎいわし)の意味や由来、飾る日程、処分の仕方を紹介します。
節分の魚はめざしでもいいのか?
一般的な神社と縁切り神社で絵馬の内容にエグい差があっても「願い」という本質は変わらないのと一緒。そして現代の我々の心にも「呪い(まじない)」は生き続けている。今でも節分になればイワシと柊を玄関先に並べる家があるし、挨拶や防犯啓発の標語看板も現代らしい「お札」とも言える。 pic.twitter.com/xPajedrJtS
— 道民の人@冬コミ2日目(12/31) 東V-50aでした (@North_ern2) November 18, 2022
結論を言うと「めざし」でも問題はありません。
そもそもめざしとは、イワシを干して束ねてあるもので、節分の日にイワシを飾るのと同様の効果を得られます。
しかし、飾るのであればイワシがほとんどです。
なぜめざしを飾るようになったのか?
京都はじめ一部の地域では節分に、イワシの頭を刺した柊を玄関にかざるけど、知らん地方の人からみたらシュール過ぎるなこれ pic.twitter.com/XW6jYWBjrd
— みえっぱりな京都人bot (@kyoutojin_bot) February 2, 2022
なぜ「めざし」なのかというとイワシの代用品となるからです。
まとめて干した時に、鰯の目に竹串などを通して連ねることから、「目を突き刺してつくる干物」=めざしになりました。
イワシとめざしでは、見た目、味が全く違うので本当に代用品なのかと不安になる所ですが、鬼が苦手とする鰯のにおいを発するものとしては同じなので問題はありません。
なぜ節分の魚はイワシなのか?
おはようなのです
イワシの頭に柊を刺す
コレが節分のしつらえなんだって
福は内!鬼は外*˖° ୧(˃◡˂)୨ ᕷ ३৸ pic.twitter.com/FDfW8VXMJW— てんぱ (@tenpa039) February 2, 2022
なぜ節分の魚がイワシなのか疑問に思ったことはありませんか?
実は鬼がイワシを焼く臭いが苦手だからという理由で節分の際に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る風習ができました。
ですが飾るのは本州がほとんどで食べるのは関西だけだとか。
節分当日は家の中の鬼を追い出すため、鰯かめざしを焼くと煙が立ちますので煙と鬼が出やすいようにぜひ窓を開けてください。
鰯の身を食べた後、食べなかった頭を柊に刺して玄関に飾りましょう。
柊(ひいらぎ)のチクチクした葉も鬼は苦手ですので、イワシと柊(ひいらぎ)どちらも魔除けの意味が込められています。
節分に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る意味
奈良県郡山市にて。各家庭の軒先で柊鰯を初めて見ました。鰯の差し方にも個性があり、比べてみると面白かったです。柊のみが取り残されたものは、猫にでも食べられてしまったのでしょうか。一番最後のものが、鰯が程よくボロボロになり、話しかけてきそうなので好きです。 pic.twitter.com/fXQ11J5eSb
— 依茂 歩 (@Imo_ha_umai) February 24, 2018
柊鰯を飾るのは「魔除け」の意味が込められており、鬼は臭いが強いものや先端が尖ったものが苦手です。
この2点が特徴としてあるものは「魔除け」の効果があるとして祭事に使われます。
思い出してみると、3月3日は桃、5月5日は菖蒲を飾るのは臭いが強いからであり、正月飾りには松を、厄除けでは尖った松の葉を使うのは先端が尖っているものを鬼が嫌うからです。
どれも魔除けの意味が込められています。
地域によっては大豆の枝(豆柄)やトペラなど常緑小低木の枝を飾るそうです。
節分に柊鰯(ひいらぎ)を飾る由来
今日は #節分の日 です。節分では、魔除けとして「柊鰯(ひいらぎいわし)」を飾る風習があります。百花園では無病息災を願い、柊鰯と一緒に巨大な #刀豆 ( #ナタマメ ) を飾ってみました。 #節分草 ( #セツブンソウ )には可愛く咲いて福を招いてもらってます。#ツイッターで楽しむ庭園 #臨時休園中 pic.twitter.com/ppf17I11DP
— 向島百花園 (@MukoujimaGarden) February 3, 2022
平安時代に書かれた『土佐日記』には、正月飾りの注連縄に柊が挿してあったとされていて、今でも伊勢神宮で販売される注連縄には柊が挿してあるみたいです。
柊鰯(ひいらぎ)はいつからいつまで飾るの?
《柊鰯(ひいらぎいわし)》
節分の日に魔除けとして柊の小枝と焼いた鰯の頭を玄関や門口に挿す平安時代から続く習慣。柊のトゲと鰯の臭いで鬼を追い払う。柊の花言葉は「保護」 pic.twitter.com/WEs0qfgq5V
— はな言葉葉菜桜花子新刊発売 (@hanacotoba_jp) February 2, 2020
柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る期間は節分の日、立春で1月16日~2月3日の間に飾るのが一般的で外すのが節分の日の翌日となっています。
ですが、地域によっては
・猫に持っていかれるまで飾る
・2月いっぱい飾る
という地域もあるようで様々なようです。
柊鰯(ひいらぎ)の処分方法は?
今年の節分も
柊鰯の魔除けと豆まき pic.twitter.com/JiQcNj1O1c
— haru ܾ ܾ (@towara_sora) February 3, 2022
そのまま捨てるのは縁起物ですので止めましょう。
もし神社が近くにあるなら持っていくのをオススメしていますが、自分で処分する場合は半紙に包んで塩で清めるのが一般的な捨て方です。
節分の魚はめざしでもいいのか?柊鰯(ひいらぎ)の意味や由来を調査のまとめ
いわしの頭を持つと鬼が来ないと大姫が言っているのは、柊鰯という実際にある風習のことを言っているのだと思う。
いわしの臭いで鬼を誘い、柊の葉の棘で鬼の目を刺して魔除けとする風習だけど、大姫が持っていたのはいわしだけ…
ただ鬼を引き寄せてしまうだけでは…#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/aNj1IWXKI3— RekiShock(レキショック)@日本史情報発信中 (@Reki_Shock_) May 29, 2022
節分の日に飾るのはめざしでも大丈夫ですが「食べる」「飾る」の両方をやりたいという人はイワシの方がおすすめです。
今ではなかなか柊鰯(ひいらぎいわし)を見る機会が少なくなってきましたが、販売しているものもあるので一度チェックしてみてくださいね。