節分の食べ物は地域によって違う?関東や関西での変化はあるのか調査

節分

実は関東や関西、その他の地方などの地域によって節分の食べ物が違うことはご存知でしょうか?

節分の食べ物が違うのは地域性、古くからの習慣が大きく関わってきます。

今回は、節分の食べ物は地域によって違うのか、なぜ違うのか、それぞれの地域で食べるものを紹介していきます。

 

節分の食べ物は地域によって違うのか?

節分の食べ物は地域によって違います。

恵方巻きや豆、けんちん汁のように、古くからの習慣が地域によって異なっているからです。

地域による節分の食べ物は以下をご覧下さい。

地域 食べ物
関東 けんちん汁、しもつかれ
関西 いわし
その他 落花生、蕎麦、くじら、こんにゃく、ナマコ

 

なぜ、地域によって節分の食べ物が違うのか?

やはり、 恵方巻きや豆、けんちん汁のように、古くからの習慣、地域性が大きく関わっているようです。

それは豆まきの時に聞こえてくる「鬼は外、福は内」の掛け声にも表れており、地域によって鬼に対する考え方が異なっているからです。

群馬県の鬼石地域は「福は内、鬼は内」

鬼石地域は「鬼が投げた石で町ができた」といわれています。

このように、悪い鬼ばかりでなく良い鬼もいる意味で「鬼は内」という掛け声です。

紀伊半島、伊勢志摩地域は「鬼は内、福は内」

昔、この地域の領主が九鬼(くき)という名前でした。

さすがに「鬼は外」とは言えず、「鬼は内、福は内」になったそうです。

 福島県二本松市は「福は内、鬼、外」

「鬼は外」だと「お、丹羽外」と勘違いして聞こえてしまうということで、「鬼、外」という掛け声に変わりました。

他にも 、鬼子母神を祀る地域は「鬼は内」という掛け声をするそうです。

 

関東での節分の食べ物

けんちん汁

昔、関東地区で寒い中行われる行事で体を温めるためけんちん汁を飲んでいました。

時が経つうちに「節分」と「けんちん汁」だけが残ったそうです。

中国の精進料理であるケンチャンが訛ってけんちんになった説と、鎌倉の建長寺で食べていた「建長汁」が「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説があります。

しもつかれ

昔、しもつかれは保存の効く食材を活用して作られていました。

正月の残りの鮭の頭、節分でまいた豆の残り、根菜などを加えて酒粕で煮こむ料理です。

魔除けや無病息災の縁起物とされています。

 

関西での節分の食べ物

いわし

鬼がいわしを焼くにおいは苦手なため、魔除けの意味が込められています。

京都では、鰯の頭を焼いて、柊に刺し、家の門口におくそうです。

恵方巻き

今でこそ全国で節分の際に食べられていますが、実は恵方巻きは大阪の節分の食べ物としても有名です。

 

くじらを食べる地域もある?

なんと山口県は節分にくじらを食べる風習があるそうです。

山口県の下関市は古くから、くじら製品の加工・販売・流通基地として栄えている地域になります。

節分に大きいものを食べると縁起が良いとされ、「大きく健康に育つように」「志を大きく」という意味で食べているんだとか。

その他の地域では以下のものが食べられています。

四国:こんにゃく

食物繊維が豊富で便通が改善されることから「胃のほうき」と呼ばれ、節分、冬至のときに食べられています。

信州・出雲の一部:そば

節分は立春の前日で、立春は1年の始まりとされていました。

江戸時代の後期、人々は節分にそばを食べていたそうで「厄落とし」や「長寿を祈る」といった意味があります。

島根県:ナマコ

島根県の隠岐では、節分にナマコを酢の物にして食べる習慣があるそうです。

ナマコは海底に堆積した有機物を餌とし、砂も一緒に飲みこみ、不要な砂を体外に排出します。

この習性から、一年の終わりに体内の老廃物を出そうという意味で食べられるそうです。

 

節分の食べ物は地域によって違う?関東や関西での変化はあるのか調査のまとめ

豆まきの時の掛け声と同じで節分の食べ物は地域によって異なることが分かりました。

古くからの風習、地域の特産物、食べ物の特徴が大きく関わっていますので、節分の時期に旅行に出かけてその地域のものを食べることをおすすめします!

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