天皇陛下や皇族の方々には苗字が無いというのは、何となくご存じだと思いますが本当なのでしょうか?
学校などは何と呼ばれていたのか気になりますよね。
ということで今回は天皇陛下や皇族の苗字や学校ではどうだったのかを調査しました。
天皇陛下や皇族は苗字が無いの?
結論から言うと天皇へいかや皇族には苗字がありません。
天皇は日本国憲法では「日本国の象徴です」と勉強しましたが、天皇陛下や皇族は苗字が無い?ということは、教わった記憶がありません。
メディアなどでも、「天皇陛下」や「徳仁さま」と呼んでいますし、皇族の名前の仕組みについて
は、謎な部分が多いですね。
天皇陛下・徳仁さまにはもちろん苗字がありませんし、皇后陛下・雅子さまも皇室に入られてから
苗字が無くなったことは、不思議ですよね。
また、「宮家」とよく聞きますが、宮家には秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮があります。
しかし、「〇〇宮」も苗字ということでは、無いようです。
天皇陛下や皇族に苗字が無い理由とは?
天皇陛下や皇族に苗字が無い理由とは?の前にそもそも、「天皇とは?」ということを少し解説します。
そもそも天皇とは?
日本の初代天皇は、「神武天皇」であり、西暦76年に誕生しました。
現在は上皇である「明仁さま」は125代の天皇であり、今上天皇である「徳仁さま」は126代の天皇になります。
そして、実は天皇という言葉が用いられるようになったのは7世紀後半のことでした。
第40代の天皇である「天武天皇」の時代に中央集権国家の君主として「天皇」という言葉を用いたのが始まりだったとされています。
歴史の授業を少し思い出したでしょうか?
それまでの日本では、天皇は「天王(おおきみ)」と呼ばれていたようです。
昔は天皇が政治の実権を握っていた
現在は、政治の実権を握っているわけではありませんが、昔は「天王」が国の頂点であり、政治の実権も握っていたんですね。
国の頂点と聞くと、苗字が無いことや理由も少し想像できますね。
時代により、ずっと実権を握っていたわけではありませんが、「天皇」が歴史から排除されることは無く名目上の統治者として存続していました。
皇族に苗字がない理由は「万世一系」だから
そして、天皇陛下や皇族に苗字が無い最大の理由は、日本の皇室は『万世一系』であるということ。
つまり、ひとつの家系が脈々と受け継がれてきたため、苗字を名乗って、他と区別をする必要が
無いからだそうです。
また、国民のように戸籍というものは存在せず、天皇家の方々だけの系譜「皇統譜」というものに
名前が記録されています。
この皇統譜という物がまさに万世一系の象徴でもあります。
このことから、天皇が『唯一無二の存在』であるということも、理由であるようです。
もう一つの理由として・・・
古代の日本では苗字や姓を名乗れるのは、一部の権力者や特権階級だけで、一部の権力者や特権階級に苗字や姓を授けていたのは、天皇だったと考えられています。
天皇は全ての権力者の頂点に立つ存在であり、天皇より上の位がなく、天皇に苗字や姓を授けるという存在がいなかったことが理由となっているようです。
江戸時代まで、身分の高い人の名前を呼ぶのは不敬とされていたようです。
そのため、「姓+さま」では無く、住んでいる地名や官職で呼んでいたようです。
そういったことの名残、影響もあるのでしょうか。
苗字が無い代わりに宮号や称号がある
天皇家の方々には、苗字は存在しませんが、代わりに『宮号』や『称号』が存在します。
宮号とは?
皇族の男子が独立をして生計を立てた場合に、天皇から贈られる称号のことです。
秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮があり、宮家に男の子が生まれると、宮号が世襲されていく仕組みになっています。
称号とは?
天皇・皇太子の子どものみ名前の前につくものです。
上皇陛下は「継宮さま」、今上天皇は「浩宮さま」という称号を皇太子になられる前に、お持ちでした。称号は、皇太子という地位に就かれた際に無くなるため、現在称号をお持ちなのは「敬宮愛子内親王」お一人となっています。
天皇陛下や皇族の方は学校では苗字無しで呼ばれていたのか?
天皇陛下や皇族の方々は学校で、苗字無しで何と呼ばれていたのか?とても気になりますよね。
天皇陛下は、初等科へ入学された皇太子当時の名札には『なるひとしんのう』と書かれていたそうです。
「ひろのみや なるひと」では、なかったのですね。
愛子さまは、『敬宮 愛子さま』、佳子さまは、『秋篠宮 佳子さま』となるようです。
テスト用紙などには、『敬宮 愛子』と記入しているのですね。
正式には『敬宮愛子内親王』『秋篠宮佳子内親王』となります。
天皇陛下や皇族は苗字が無い?愛子さまなど学校ではどうなのか調査のまとめ
今回は、天皇陛下や皇族は苗字が無い?愛子さまなど学校ではどうなのか?を調査しました。
調査前、皇族にはどうして苗字が無いのか?とても不思議に感じていました。
調べていくと…現行の日本国憲法・第一条で『天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴』となっていますが、遥か昔まだ『天皇』と呼ばれていない時代に遡って、天皇陛下や皇族に苗字が無いことの理由がありました。
学校などでは、「称号」や「宮号」を苗字の代わりに使用していて、愛子さまは学校で「敬宮 愛子」ということがわかりました。