天皇陛下はパスポートがいらないというのを耳にしたことはありませんか?
筆者もニュースか何かで聞いたことがあるような気がしますが、天皇陛下は本当にパスポートはいらないのでしょうか?そもそも飛行機に乗る時はどのように手続きされているのでしょうか?
その実態を調べてみたいと思います!
天皇陛下はパスポートがいらないのは本当?
結論からいうと、天皇陛下はパスポートが不要です!
天皇陛下の他に、皇后陛下もパスポートは不要で各国の国家元首が外国を訪れる際は、旅券不要という国際慣例があり、天皇陛下・皇后陛下はこの慣例が適用されるようです。
なぜ天皇陛下はパスポートがいらないのか?
そもそもパスポートとは、自分の国籍や身元を証明するためのものです。
天皇陛下は国家元首のため、自然とパスポートは不要になります。
確かに、天皇陛下が自分の国籍を外交官に証明しなけれないけないというのは、不自然な感じがしますよね。
1971年、天皇陛下が戦後初めて海外へ訪問される際に協議された結果、天皇陛下が外務省が発行するパスポートを発行して出入国の手続きをするのは、極めて相応しくないと判断されたのがきっかけだそうです。
天皇陛下以外の皇族はパスポートはいらないの?
ここで気になるのが、天皇陛下、皇后陛下以外の皇族の方はどうなるの?というところ。
その実態は、天皇陛下と皇后陛下は、国家元首ですが、それ以外の方は国家元首には当たらないため、パスポートが必要になります。
ただし、一般の方が発行するパスポートとは少し異なるものを発行されるようです。
パスポートにも種類がある
パスポートには「一般旅券・公用旅券・緊急旅券・外交旅券」という種類があります。
一般旅券
一般旅券は、私たちが普段目にしているパスポートですね。
紺色は5年間有効で、満18歳未満の方はこちらを発行し、もう一つが赤色で10年間有効のものです。
公用旅券
そして公用旅券ですが、こちらは緑色の表紙をしており、国会議員や閣僚などが公務で渡航する際に発給されるものです。
実際に見たことはありませんが、色を見ると大体の職業がわかってしまうのですね!
緊急旅券
次に緊急旅券ですが、こちらの表紙は一般旅券の5年パスポートと同じ紺色ですが、在外公館で特別な理由で急遽パスポートが必要になった人に発行されるものです。
海外にいるご家族が病気など、人道上の理由で急遽発行が必要になった際に発行されるパスポートだそうで、有効期限は1年とのこと。
海外旅行に行って旅先でパスポートを紛失してしまった時に発行されるのも、この緊急旅券です。
外交旅券
そして、皇族の人たちは「外交旅券」を発給されます。
皇族の方達は「終身公務員」のため、皇族という官職名でパスポートを発行するそうです。
外交旅券の表紙の色は、なんと茶色。一般人には馴染みのない色ですね。
外交旅券は、皇族や閣僚等が公務で使用する時に発給される、特別なパスポートで、こちらも有効期限は1年だそう。
皇族は受付に並ぶ必要がない
ちなみに皇族の方々は、別途手続きを済ませて飛行機に乗り込むので、受付に並んだりすることは無いようです。
今までパスポートにそんなに種類があることも知らなかったので、なるほどと思わされますね。
天皇陛下や皇族が乗る飛行機はファーストクラス?
天皇陛下・皇后陛下は専用機を貸し切って搭乗されます。ニュースで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?まさに映画の世界みたいですね!
ですが、これは絶対ではないとのこと。もし自分の隣に皇族の方が乗っていたらびっくりしてしまいますね。
天皇陛下以外にも総理大臣はパスポートはいらないの?
総理大臣は国家元首ではないので、パスポートは必要です。
総理大臣が持つパスポートも、外交旅券になるため表紙の色は茶色です。
搭乗手続きは代理人の使用が認められているそうで、やはり受付に並んだりすることはないようです。
茶色のパスポート、一度はお目にかかりたいですね。
天皇陛下はパスポートがいらないのは本当?皇族達の飛行機事情を調査のまとめ
天皇陛下のパスポート事情について調べてみましたが、いかがでしたか?
天皇陛下・皇后陛下はパスポートはいらないですが、それ以外の皇族は発行が必要なことがわかりました。
また、パスポートにも種類がいろいろあることもわかりました。
今度空港に行った時には、つい隣の人のパスポートの色を確認してしまいそうです。
世界各国のパスポートの色も気になりますね!